・桃太郎の、一方的に鬼達を征伐し財宝を略奪して帰る行為は、聖戦思想に通じる
・日本には歴史的に「征伐」や「討伐」といった言葉があり、これらは「聖戦」と並べて考えられる。たとえば征夷大将軍の「征」の字は、天皇の軍隊である証明で、天皇の命令さえあれば、その戦いは正当化された。この論理は朝鮮征伐、日清日露戦争における「神軍」「皇軍」へと繋がってゆく
・日本語で「聖戦」と訳されるイスラームの「ジハード」は、本来「奮闘努力する」という意味で、「宗教・宗教生活のために努力する」という意味も含む。そしてジハードを宣言できるのはカリフと決められていたが、カリフ制衰退後は、一定の宗教的合理性があれば発せられるようになり、乱発されている。
・現在のイスラム国によるジハードは、「グローバル・ジハード」や「ローンウルフ・ジハード」など、拡大解釈されたジハードであり、これらは近代の西洋文明への復讐・対抗の精神に根差しており、ヨーロッパの植民地支配が端緒となっている。またイスラム国は、ワッハーブ派が採用しているコーランに基づいた行動原理を持っており、ワッハーブ派はサウジアラビアと密約で結びつき、その背後にはイギリスのバックアップがあるなど根が深い
・S・ハンチントンの『文明の衝突』は、アメリカ中心の発想であるものの、中東がアメリカによって紛争の巣とされ、軍需産業の一大拠点になると予測している点など、大いに当たっている。
・日本には歴史的に「征伐」や「討伐」といった言葉があり、これらは「聖戦」と並べて考えられる。たとえば征夷大将軍の「征」の字は、天皇の軍隊である証明で、天皇の命令さえあれば、その戦いは正当化された。この論理は朝鮮征伐、日清日露戦争における「神軍」「皇軍」へと繋がってゆく
・日本語で「聖戦」と訳されるイスラームの「ジハード」は、本来「奮闘努力する」という意味で、「宗教・宗教生活のために努力する」という意味も含む。そしてジハードを宣言できるのはカリフと決められていたが、カリフ制衰退後は、一定の宗教的合理性があれば発せられるようになり、乱発されている。
・現在のイスラム国によるジハードは、「グローバル・ジハード」や「ローンウルフ・ジハード」など、拡大解釈されたジハードであり、これらは近代の西洋文明への復讐・対抗の精神に根差しており、ヨーロッパの植民地支配が端緒となっている。またイスラム国は、ワッハーブ派が採用しているコーランに基づいた行動原理を持っており、ワッハーブ派はサウジアラビアと密約で結びつき、その背後にはイギリスのバックアップがあるなど根が深い
・S・ハンチントンの『文明の衝突』は、アメリカ中心の発想であるものの、中東がアメリカによって紛争の巣とされ、軍需産業の一大拠点になると予測している点など、大いに当たっている。